先日、会社更生法の適用の申請をしたエルピーダメモリ、昨日2月29日に株価5円で商いが成立しました。
個人投資家に人気のある銘柄だっただけに、痛手を負った個人投資家も多いことでしょう。
株式の売買による損失は、その年の売却した他の株式の利益と相殺できるのは無論ですし、その年の株式の売買による損失は、確定申告することを条件に3年間にわたって繰り越すことができるのは、ご存じの方が多いでしょう。
エルピーダの場合重要なのは損失を確定させること、つまり1円でもいいから株式市場で売却することが重要なのです。
この後エルピーダは上場廃止となることでしょう。上場廃止となると売るに売れません。
それでは株式を売却したことにならないので、他の株式の売却益と相殺することができないのです。100%減資になった場合も同じです。
20世紀の終わりに、日本長期信用銀行が破綻したとき、その株をたくさん持っていて、市場で売却せず最期を看取ったために、損失を確定させる事ができなかったのはこの僕です。(飯塚)
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